Author:Daruma. 温室日記にようこそ綿花 わた栽培 コットン連載を終了しました。開始時からの順で掲載し,タイトルに「わた日記」を付け加えました。今後の更新はありません。コメントはお受けしています。写真集『温室日記』オンライン版をご覧ください。
北国の大きな町の町はずれに,小さな学校がありました。小さな学校の前庭には,小さな温室がありました。
今年は半分空いています。「私が使っていいですか?子どもたちに見せたいものがあるんです。」教頭先生が言いました。
白くて細い毛がついています。よく見ると,毛の下は黒っぽいようです。
黒いほうはひとまわり大きいようです。じつは,この種ももとは白い毛につつまれていました。種を採るときのやり方がちがって,こちらの種類では毛を取り除いてしまうのです。
白い種と黒い種をそれぞれ100粒ずつ,温室のはじからはじまで植え終わって,汗びっしょりの教頭先生はにこにこしています。「実がなったら,みんなびっくりするぞぉ。」なんでしょう・・・・・・。あなたの答えを「コメント」で知らせてください。 待ってます。
せっかちの教頭先生は,朝に,昼に,夕方に,温室を見に行きます。晴れた日の温室は30℃,湯気でいっぱいです。早く出てこないかなぁ。
郊外のこのあたりは,町中よりいくらか風がつめたいのでしょうか。やえざくらのつぼみが,ようやくふくらんできました。温室の芽は,まだ顔を出しません・・・・・・・。
出ました。これは,白い種の芽です。さあ,なにかな?あなたの答えをコメントでお知らせください。そのほかにも感想などぜひどうぞ。(コメントはすぐには表示されません。管理人が読んでからね)
これは,黒い種の芽です。みっつ,よっつと新しい芽が顔を出します。これから毎日たのしみだなぁ。
きのう出た芽(↑)が,今日はふたばをひろげました。
いちはやく出た芽は,もうこんなになっています。見覚えのある白い毛の帽子が,そばに脱げ落ちています。さあ,なんだと思いますか? あなたの推理をコメントしてください。(秋に結果がでるまで,寄せられた推理も正解もヒミツです。)
今日は朝から雨がふりつづいています。温室では,小さなニューフェイスが続々登場。
15日に出たこの芽,今はこうなっていますが,ほかのと形が違います。同じになるのかと思ってたんですが,やっぱり違います。黒い種の列から出てきたんですが・・・・・。君は,誰・・・・?
どれもこんな形のふたばをひろげています。「ちょうちょがた」のふたばです。↑このひとつだけが,ちがっています。なにか別の種がまぎれこんだのでしょう。もうしばらく,ようすを見ることにします。
種は一か所に3粒ずつかためて植えました。だから,どれもがそろって顔を出すとこんなふうになっています。元気のいいのをひとつ残して「間引く」といいのですが,「どの芽も元気よく出たのになぁ・・・」教頭先生は考え込んでしまいました。
黒い種から出た育ち頭の兄弟です。温室のいちばん端のすみにいます。濃い緑が元気そうです。
今日で三日,よい天気が続いています。温室のとなりの「どうだんつつじ」が花をつけました。温室の芽は,夕方を待って花畑さんにおそわったように間引き植え替えをします。
間引いた苗を少し離して植えました。小さな体ながら立派な根を伸ばしていて,そっと掘り出すのがたいへんでした。根は,真ん中に一本の主根とまわりに広がる側根です。さあ,なんでしょう。 あなたの推理をまってます。
金曜から雨で肌寒い日が続きましたが,芽はすくすくと育っています。種まきのときから,水やりをするとこの虫がひらひらと舞い上がっていたのです。『クモンクサカゲロウ』です。全身が明るい緑色で,体長は2cmくらい。よく見ると,顔に黒い斑点があります。九つあるそうで,「九紋」「草」「かげろう」という名前です。